島根、鳥取を中心とした釣り情報を掲載。小島一文のG1フィッシング。


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2010年5月のエントリー

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    2010-05-12 | Fishing質問コーナー

キャッチ&リリース(資源保護)


抱卵期のチヌの乱獲、資源保護の観点から貴重なご意見を頂戴しました

ありがとうございました

ご意見はごもっともだと思います

貴重なご意見として真摯に受けとめさせていただきたいと思います

 

 

皆生温泉離岸テトラでの釣行ブログで

私が自慢げに「100尾」というような表現をしましたので反響が大きかったのかもしれません

釣行したメンバーたちにも不快感を与えてしまったのかもしれません

そうであればごめんなさい

 

その上で誤解を招くといけませんので少し前後のお話をしておきます

私も含めてメンバーも皆生離岸テトラへの釣行は今回が初めてか
メンバーの中には過去に数回釣行経験があったかもしれませんが
今シーズンははじめての者ばかりでした

前日メンバーの一人は約6年間、都会に転勤になりまして
数年ぶりのチヌ釣りを楽しみました

「1年分のチヌを釣りましたー」とそれはそれは喜んでいました

またもう一人は逆に昨年末から都会地に単身赴任となり
帰郷して久しぶりにチヌの数釣りを楽しみました
今週はまたビルの谷間に埋もれながらも仕事に励んでいることでしょう

そして、後半は釣れるものの
鮮度よく持ち帰ることのできる範囲を超えてしまったので
その後の釣果はほとんどをリリースしたと聞いています

一人一人が持ち帰ったチヌの大きさと数は正確には確認していませんが

私がいつもメンバーたちに言っていることは

「釣った魚を粗末にしないこと」

「痛んだ魚を放流しないこと・放置しないこと」

「キープした魚は鮮度よく持ち帰り、おいしく食すこと」

以上のことをお願いしています

 

今回もこのことは最低限実践してくれたものと信じています

 

ここは釣りのブログですので

魚の乱獲・資源保護の問題は、今後も必ずぶち当たることです

よい機会なので私の考えを少し述べてみたいと思います

 

まずは大きく釣りというものを考えて見ますと

大なり小なり何がしか環境や自然に影響を及ぼしながら

私たちは自然からの恵みを得て釣りを楽しんでいます

 

ですから自然環境に配慮し、極力影響を及ぼさないようにしなければなりません

ゴミの放置や磯の清掃なども大切なマナーです

 

さて、今回のテーマでもある抱卵期の乱獲

リリースについての考え方ですが

 

釣りは、「魚が釣れるから楽しい」

「よりたくさん釣りたい」「より大物を釣りたい」・・・これが釣り人の心理です

このことからチヌに限らず、グレ、マダイ、イサキ、イカなど

いわゆるノッコミといわれる産卵期によく釣れるという事でみんなが狙います

 

そしてもう一つ

抱卵期はその魚の旬でもあり

「食べておいしい」

「お土産に差し上げても喜ばれる」

ということで釣りに行かれる方もあります

 

少し漁的な考えが入っているかもしれませんが

 

釣りを楽しむ→その魚を料理して楽しむ→その魚を食して楽しむ

または・・・釣った魚をお土産に差し上げて喜んでもらう楽しみ

    ・・・家族や他の方においしく食べてもらう楽しみ

私はこれを実践していますし

これが日本の釣りの文化ではないかとも考えています

 

メンバーたちとは

たくさん魚が釣れるように研究もしていますが

同時に、釣った魚の保存方法やさばき方、おいしく食べる料理法なども話題にしています

 

ただ先にも述べたように

「釣った魚を粗末に扱わないこと」・・・このことは強く指導しています

これは外道の他魚であっても同じことです

 

このことは何がしか自然に影響を及ぼしながら楽しみを得ていることへの

「感謝の気持ち」だと考えています 

 

魚から見れば

これも人間の勝手な解釈であって

人間のエゴなのかもしれません

 

でも、それを言い出したら

人間の趣味の世界など成り立っていかないわけですから・・・・・

 

 

さて、話題は少し専門的になるかもしれませんが

全国各地の名人さん方と

こんな話題で盛り上がったことがありました

 

その話題とは

「釣ったチヌを放流して、そのチヌがどこまで活きながえられるか」

メンバーの中には大学で魚の生態を専門的に研究している准教授や

経験豊富な超名人さんも・・・

 

そして興味深い話に私は目からうろこが落ちる思いで聞き入りました

ほんの一部ですが紹介しますと

「針にかけて激しいやり取りをした魚は、何がしか中枢神経がやられてまともに生存できない」

「陸に上げてしまうと水圧がなくなり、自らの重量で内臓が破損してしまう」

「人の手に触れると火傷と同じような症状になる」

・・・などの私としてはショッキングな話でした

 

結論ははっきりでないまでも

勢いよく海中に帰っていった釣り魚の生存率は極めて低いのではないか・・・というものでした

 

くれぐれも

だから「リリースは資源保護になっていない」と否定的に結論つけるものではありません

ので誤解のないように

 

釣りは趣味の世界のことであり

みなさんがさまざまな価値観の元で楽しんでいます

 

キャッチ&リリースもみなさんの価値観にお任せするのが妥当だと考えています

これは私の考え方を

私のクラブのメンバーたちに押し付けるものではないとも考えています

 

それぞれが一回、一回の釣りには意味があるものです

それぞれに価値観と楽しみ方があるものです

 

確かに、よく釣れるからといって

連日、毎週のように同じ場所に通い積め

抱卵期の魚を一人が20,30と釣って帰るような行為は慎まなくてはなりません

コメントをいただいた方もこのような状況を懸念してのご意見だったことと推測します

 

そして私は、やっぱり釣った魚は基本的に持ち帰ります

そして家族全員でおいしく食します

 

私には「お魚会員」(私が勝手に私の中で登録させてもらっているだけですが・・・)

という方々がたくさんおられまして

その方々に旬の釣り魚をおいしく食べてもらうことも楽しみとしております

私の釣りの励みというか

一つの源にもなっているのです

 

さっそく、「てるさん」からもお礼のコメントが入っていましたね

「今回も私の釣った魚をおいしく食べていただいてありがとうございました」 

 

お魚会員さんは

「魚を大切に扱っていただける方」

「魚をきちんとさばいて料理していただける方」

「魚をおいしく食べていただける方」

以上の方しか登録いたしません

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コメント(2件) (このエントリーでは現在コメントは受け付けていません。)


とても良いお話を拝見でき、嬉しくなりました。いつも小島さんのブログ、楽しみに拝見させていただいておりますが、今回のようなコメントは初めて…のような気がします。
私も、産卵期が釣期になる、チヌやメバル釣りの際には、いつも気にしていました。なかなか人とこのような会話をすることがありませんので、小島さんのご意見を知ることができ、とてもよかったです。
因みにですが、キャッチアンドリリースが主体のブラックバスは、激しくファイトした後の個体でも、元気に生きてますよ。

by 関東より羨望の眼差し ( 2010-05-13 02:02:05 )

小島様

私のような無礼者にこんなに丁寧な内容のブログ、本当にありがとうございます。 私も釣りを趣味としているので、私が先日のようなコメントをすることは
矛盾に値する事は重々承知でした。

ですが、この様に小島様の釣りに対する考え方を丁寧に伺うことができ、
勉強になるとともに、感激しました。

一度お会いして、今回のコメントの経緯及びご説明に伺いたいのですが、私は残念ながら、都会に出ており、釣りも滅多にできない状態なので、コメントにて失礼させて頂きます。
もし今後、運よく小島様にバッタリお会いできたら挨拶させてください。
今後も毎日、小島様のブログの更新を楽しみにしております。
この度は小島様初め、クラブメンバーの方々に不快な想いをさせてしまい申し訳ありませんでした。
失礼します。

by チヌ ( 2010-05-12 21:38:43 )


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プロフィール

G1-KOJIMA
◆1963年生まれ。
◆島根県松江市宍道町在住。
◆血液型O型。
◆所属(クラブ、団体)
 G1トーナメントクラブ
GFG (島根支部
 TFT・MFG
◆メーカー所属
《フィールドテスター(モニター)》
 がまかつ
東レフィッシング
マルキュー
スワンズ
竹下ウキ工房
武工房

グレ・チヌのふかせ釣りからマダイ・ヒラマサのカゴ釣りまで磯釣りならなんでもこなす。夏はアユ釣りに夢中。
 
 【自己記録】
尾長グレ63.5センチ(男女群島 男島<昼>)
口太グレ51.5センチ(日御碕 とも島)
アユ31.4センチ(江の川 作木村)
マダイ95.0センチ(隠岐島前 西ノ島 冠島)
チヌ57.5センチ(隠岐島前西ノ島 センス)
コイ105.5センチ18キロ(宍道湖 宍道町 潜水道路)
ヒラマサ80.0センチ4.3キロ(大社町宇龍 おばしま)



【釣りの魅力とは】
「釣りは少年の心で」をモットーに西日本各地の磯や河川を釣り歩く。
少年の心とは、幼少のころ遠足の前夜に、
わくわくドキドキして眠られなかったその気持ちです。
釣りは何度行っても、何年やっていても、
この幼少のころの気持ちを忘れさせないところに魅力があります。

G1とは「グレード・ワン」の略であり、最高の等級を表します。
釣果の多少や大小よりも、そこへ行き着くまでのプロセスを大切にし、
その時、その釣人が得た結果を「最高のものであった」と
評価する価値観をいいます。
価値ある釣果(G1な釣果)を得たときのよろこびと
感動を忘れることなく、
釣りはいつも少年のように、
純粋で無垢な心で取り組みたい・・・。

 





 

 




 

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