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2014年6月のエントリー

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    2014-06-04 | Fishing質問コーナー

質問:タナ変更のタイミング、段シズの効果など


チヌ、グレ釣りに関して
タナ変更の展開やタイミング
段シズにする効果などについて
質問をいただきました

ありがとうございます

以前にもチヌ釣りで質問をいただいた方でしたが
家島への釣行から感じられた
質問でもあります

チヌ釣りに関して
確かに日本海と瀬戸内海では
ずいぶん魚の習性も
そして釣りイメージも変わってくるものです

前回では「チヌは海底にあるエサを食べる」
という習性をお話ししました

普段のチヌの習性を見ていると
全国的にこのことは間違いないようです

しかし、フカセ釣りで
コマセをしながら
チヌを仕留めるとなると
少し状況は変わってきます

そして念頭にお話ししておきたいことは
釣りは自然相手であり
「絶対」という答えはありませんし
前回は正解だったことが
今回は不正解だったり
その逆も起こりうることなんです

それが日にちや場所が違えば当然ですが

同じ日の同じ場所でも
刻一刻と変化していくのが自然です

それを察知して対応していきながら
釣果を上げていくところに
釣りの醍醐味や
楽しみがあるといえるのではないでしょうか

ということは
事を図って割り切ったような
明確な答えが出ないところにも
釣りの魅力があるといってもよいでしょう

釣りは
感覚的な
妄想空間的なものなんだと思います
いいかげんでアバウトなんですよ
それでいいと思います


さてさて
ということで
これが絶対という明確な答えではないですが
私のイメージをお話ししておきますので
参考にしてください

私も大会などでよく瀬戸内海へ行くんですが
日本海と同じようなイメージで
いきなり底をとって
ハリスを思いっきり這わすような釣りが
功を奏して大釣りすることがあると思えば

今回の質問者の方のように
それまでの深タナで全く釣れなくなったという経験は
数えきれないほどしています

山陽方面の選手と戦って
勝つときは比較的棚が深くて釣れた時
逆に負けるときは比較的浅く釣れた時

そういう経験を何度もしてきました

釣り人も
ホームグランドによって
得意不得意があって当然です

瀬戸内は海水の透明度も低く
想定よりも水深が実は浅かったり
干満の差が大きいことでも
最初は戸惑ったものです

これも大雑把な話ですが
やはりチヌは
日本海よりも
瀬戸内海の方が
コマセに対して浮きやすいということです

浮きやすいといっても
上にあるエサを
底付近から一気に浮上して
くいつくというものではありません

グレはそういうイメージがありますけども
グレ釣りにおいても
最近はどこの場所でも
このようなエサのくい方をすることが
少なくなってきているように思います

図にでも書いて説明すると
わかりやすいと思いますけども
それはまた講演会などでするとして

魚が浮くときは
コマセに反応して徐々に
段階的にタナを変えているのです

そしてその一定の棚で
しばらくは横の動きをしながら
エサを捕食していると考えられます

一段、また一段と階段を上るようにです

そしてその階段の途中に踊り場があって
そこでしばらく食事をして
徐々に魚同士が競るように
もう一段上へあがってくるイメージです

こうなると底へ沈んでいくエサを
わざわざ追って行ってくうなんてことは
しないものなんです

これは浮上してくわなくなった理由の
逆バージョンと考えてください

一つのキーワードは
魚は一定の棚に滞在して
横の動きをしながら捕食するということ

だからウキへのアタリが
ただ押さえ込まれただけでなかなかスパッと
消し込まなくなったり

サシエサをくわえたと思ったら
直ぐ吐き出したり

そんな反応が多くなるんですね

最新のハイテクコマセを使うようになったことも
影響があるように思います

配合エサを使い始めたころは
メインのオキアミを遠くへ運ぶための
補助的な役割が大きかったのですが

最近のものは
非常によく研究されていて
魚を遠くから強烈に引き寄せて
魚がこの配合エサの成分自体を
よろこんでくっている

特にコマセに反応して活性がよくなると
コマセの成分に近い
練りエサやだんごエサによく食いついてきますね

チヌ、グレ釣りの基本中の基本は
サシエサとコマセの同調です

今使っているコマセの研究や
サシエサとの相性などを
よく理解し
潮など自然条件の変化などに
対応することが重要です


そして仕掛けの話ですが

コマセと同じように流れて
コマセと常に同調することが理想なんですが

仕掛けにはラインの抵抗が加わります
自然条件に適応して
ウキやガン玉などを駆使して
食わせる条件に持って行くのです

風、波、潮、サラシ

これらに適応していくのに
重要なのがガン玉です

そしてその打ち方としては
無限数のパターンがあるといってもいいのですが
これも釣り人の感覚的な判断で
いろいろ変えていくものだと思います

私のイメージとしては
一定の棚に早くサシエサをなじませたいときや
風などで仕掛けが流されて
コマセと同調しない時によく使います

そして段打ちにする理由は
支点を分散させることで
ハリス全体を自然になじませるようイメージしています

最近はDVDや雑誌で
仕掛けの水中撮影したものをよく見かけますが
参考になりますねー

かなり水や流れの抵抗がかかるものなんですね

これをガン玉で補ってやる
これって釣果にずいぶん影響しますね

それと前段で
最近の魚の動きの話をしましたけども

着水時に仕掛けを張って
ハリスをピーンと伸ばした状態でなじませる方が
ラインのからみもなく
早くサシエサがなじむのでよいとされていましたが

これではコマセと全く違う動きを
サシエサがしてしまうんですねー

そうすると全く食わない
本命魚よりもエサ取りに
先に食われてしまう

こういう傾向が
ますます多くなっているように思います

同じ仕掛けをなじませるにも
ウキを起点として
どの方向からなじませるのか
ウキからの距離(ハリスの長さ)も含めてですね
これだけでもアタリの出方は全然違ってきます

ウキ近くからハリスが団子状になり
ぐじゃぐじゃぐじゃーっとサシエサがなじんでいくと
よく食ったりね

昔(20年くらい前)だったら考えられませんが
ラインのからみなく
こういうなじませ方も
技術なんです

そういう場合に
例えばBのガン玉1個よりも
G3×2個だったり
G6×3個だったり
(例え話ですのでそれぞれのガン玉の重量は考慮していません)
のようにハリス全体を分散した方が
よい場合があるんですね


いろいろ前後しますけども
釣っていてタナを変えるタイミングですけども

これはウキのアタリの出方や
針掛かりの状態
エサ取りなどの反応
本命魚の反応
本命魚でも
型を狙いに行くのか
数を狙いに行くのか
その時のインスピレーションや感じ方でも違ってきますし
一概に答えにくい問題です

最初に書きましたように
感覚的な部分が非常に大きい
その時のひらめきなんですもの

ただひらめいたら
すぐに行動が移せるかどうか

それは重要ですね

最近は私も
だんだんとおおちゃくになって
こまめさがなくなってきたように思います(反省)

ただ
私のやり方としては
3ヒロで釣っていたかと思うと
いきなり6ヒロにしてみたり
逆に矢引程度まで浅くしてみたり
極端なんです

そしてその反応を早く見る
そしてある程度自分なりに状況を把握しておいて
少しずつ微調整していくのが
私がよくやるパターンです

あらららー
ついつい長くなってしまいました

ここまでお読みいただいた方は
かなり研究熱心というか


これも重要な素質です

技術うんぬんよりも
こういった意識
取り組む姿勢が
上達の第一歩ですね
9341 count

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プロフィール

G1-KOJIMA
◆1963年生まれ。
◆島根県松江市宍道町在住。
◆血液型O型。
◆所属(クラブ、団体)
 G1トーナメントクラブ
GFG (島根支部
 TFT・MFG
◆メーカー所属
《フィールドテスター(モニター)》
 がまかつ
東レフィッシング
マルキュー
スワンズ
竹下ウキ工房
武工房

グレ・チヌのふかせ釣りからマダイ・ヒラマサのカゴ釣りまで磯釣りならなんでもこなす。夏はアユ釣りに夢中。
 
 【自己記録】
尾長グレ63.5センチ(男女群島 男島<昼>)
口太グレ51.5センチ(日御碕 とも島)
アユ31.4センチ(江の川 作木村)
マダイ95.0センチ(隠岐島前 西ノ島 冠島)
チヌ57.5センチ(隠岐島前西ノ島 センス)
コイ105.5センチ18キロ(宍道湖 宍道町 潜水道路)
ヒラマサ80.0センチ4.3キロ(大社町宇龍 おばしま)



【釣りの魅力とは】
「釣りは少年の心で」をモットーに西日本各地の磯や河川を釣り歩く。
少年の心とは、幼少のころ遠足の前夜に、
わくわくドキドキして眠られなかったその気持ちです。
釣りは何度行っても、何年やっていても、
この幼少のころの気持ちを忘れさせないところに魅力があります。

G1とは「グレード・ワン」の略であり、最高の等級を表します。
釣果の多少や大小よりも、そこへ行き着くまでのプロセスを大切にし、
その時、その釣人が得た結果を「最高のものであった」と
評価する価値観をいいます。
価値ある釣果(G1な釣果)を得たときのよろこびと
感動を忘れることなく、
釣りはいつも少年のように、
純粋で無垢な心で取り組みたい・・・。

 





 

 




 

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