島根、鳥取を中心とした釣り情報を掲載。小島一文のG1フィッシング。


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2011年5月22日のエントリー



    2011-05-22 | 釣り紀行・・・釣行紀

隠岐島前 二又島 小島北の鼻のマダイ・・・NHKロケ1日目


4月中旬

ずいぶん古い話題になってしまいましたが

NHK BSプレミアム「にっぽん釣りの旅」のロケ釣行の様子をお知らせします

 

わたしも何度か釣り番組に出演したことがありますが

NHKということもあるのでしょうか

この番組はこれまでのものとはまったく違うことが多くて

驚くことばかりでしたねー

 

本当によい経験をさせていただきました

お声掛けいただいた

制作会社のディレクターさんには感謝しております

 

さて、このころの隠岐というと

少々遅れて桜が満開

ロケ日は晴天に恵まれてロケーション的には最高でした

 

初日はフェリーで隠岐島前海士町に入り

菱浦港でロケ

隠岐神社で大漁祈願・・・ロケ

 

そして今回お世話になった浜吉丸の基地・・・豊田港に移動して

わたくし初登場

出会いのシーンをロケ

 

続いて同港で仕掛けの投入練習をロケ

以上で初日は終了

 

 

2日目からいよいよ釣り開始です

 

しかーし、南西よりの風が連日10m以上吹き荒れ

磯釣りとなると、場所の設定が難しかったですねー

 

そして、やっぱり釣れなくてはならないでしょう

足場はよくないといけない

カメラが引けて、できれば釣り人の表情がおさえられるような場所

「自然相手の釣りに・・・・それも磯釣りに・・・そんなところがあるかー」

・・・と叫びたくなりますが

まあまあまあ・・・そこは私は地元名人という設定です・・・静かに静かに・・・冷静に・・・・

 

まだ時期が早いので

水深のある潮通しのよいポイントが狙い目なのですが

 

これまたディレクターから注文が入りますんです

「中ノ島(海士町)の磯で・・・・」

「山陰地方独特のタルカゴ仕掛けで・・・・」

というものです

 

そして、まずは地磯でやってみて

あまり条件がよくないので

沖磯に磯替わりして

ようやくゲストの角田さんがマダイを釣り上げた・・・という筋書きでー

 

「まじかー・・・自然相手なんだからそんな筋書き通りいくわけないだろー」

「釣れるときに釣っておかないと、明日からの天気はわからないし・・・潮も・・・・」

まあまあまあ・・・地元名人です・・・冷静に、冷静に

 

まずは日の出の模様から撮りたいというので

早朝からの出陣です

角田さんは、前日までの仕事が徹夜明でそのまま隠岐へ

さすがにしんどそうでしたが

そこはプロ

タレント根性はさすがです

それに格闘家

 

鍛え方が違います

すごい胸板に

すごい腕にはびっくりですよ

 

 

さて、まず選んだ磯は

中ノ島の東海岸

「知々井岬」

 

まずは、格好だけは撮りました

 

釣果?

 

ここでは難しいですねー

ウキ下竿3本、4本の底カゴ仕掛けなら

期待が持てますが

タルカゴでは厳しいんですよ

 

ディレクターさんわかってよー

・・・と心の中では涙声

 

向こうもプロなら

こちらもプロ・・・ではないけどメンツがあります

 

今思えば

こういった真剣なやり取りや駆け引きも

緊張感があって楽しかったなー

 

なかなか向こうも譲りませんだー

さすがプロです

 

お昼が近づき

いったん宿に帰って昼食休憩をとって

午後は別の磯に行くことになりました・・・・あくまでも中ノ島(海士町の領分へ)

 

プライベートでは考えられない日程ですが

角田さんは磯釣り初挑戦ですし

無理はできません

 

午後の場所はどうしましょうかねー

・・・とディレクター

 

崎野船長とは

この風で、釣果も期待できる場所といえば・・・と目を合わせると

「ですよねー」「そこしかないですよねー」

あんうんの呼吸というか

お互いにどこを言いたいのかわかっている

そうです「冠島」

 

でもここって西ノ島の領分ですよねー・・・・の一言で却下

 

なにげに船長にこそこそっと

安全上そこしかないようなことを言って説得してくださいよー

 

私たちが昼食休憩中

なんと、ロケハンは知夫のアカハゲ山に登って

そこから中ノ島の全景を撮るという・・・すご

 

浜吉丸で来居港

タクシーをチャーターしておいてアカハゲ山へ

半端じゃありません・・・これぞプロフェッショナル

(結局この日は空気がかすんでいて、次の日早朝に再度撮り直し・・・すご) 

 

 

知夫から浜吉丸が帰ってきました

午後はどこへ・・・

船長が説得してもダメだったらしく

冠島はやっぱり却下

 

それでも二股島なら海士の領分だということで

小島の北の鼻へ

 

まー・・・ここなら知々井岬よりも断然期待が持てます

 

強い風もちょうど磯なりに抜けてくれていて

波も程よい状態

適度なサラシもあるのでコマセも深い棚まで入れやすくなります

 

足場もまずまず

 

とにかく角田さんに釣らせることに集中します

スポーツマンなのでセンスはいいのですが

それでも初磯、初タルカゴ仕掛けは

さすがにきついです

 

まず、トラブルなく投入して

設定した棚にサシエサを送り込むことができなければ

まぐれでも釣果を上げることは無理です

 

そこで、事前にG1タルカゴに細工して

サシエサを引っ掛けられるように手を加えておきました

これにサシエサを掛けてオーバースローで投入するやり方を伝授します

 

それまでにも

指などに何度も針が引っかかって

さすがの角田さんも心が折れそうになっておられたからです

 

すると

またまたディレクターが寄ってきて

「小島さんと同じ投げ方で、ハリスを持って投げてください」って・・・・オーノー

 

あくまでも伝統の釣法にこだわっているんです

これは私の失敗でもあるかなー・・・

 

事前にかなりこの釣りについてレクチャーしたんですが

情報を与えすぎたのかもしれません

彼は彼で番組の意図があるようでして・・・譲らないんですよ・・・プロフェッショナル

 

角田さんも弱音を吐かずに

慣れない投入を続けます

 

私も何とか釣らせてあげたい

 

あらかじめイメージしていたのですが

角田さんのウキがなじむあたりに流れるように

サラシの付け根付近にコマセを大量に投入します

 

比重に変化をつけるようにと

ボイルだけではなく

生オキアミにマルキューの「磯マダイ」「スーパー磯マダイ」を加えて投入

 

これで深い棚からマダイをおびき出そうという作戦です

潮も西から東方向へ流れます

 

何とか食ってくれ・・・

 

私も近くから遠くまで棚を探ってヒットパターンを模索しますが

アタリなし

 

刻一刻と時間は容赦なく経過します

今日は日が暮れるぎりぎりまでやる想定ですが

早い時期は昼間にアタリがあることが多いものです・・・・それが・・・・

 

どうしたものかなー

明日釣れる保証もないし

初日にある程度の結果を出しておきたい

 

ここまでこだわっているディレクター以下スタッフに対しても

地元名人はかなりのプレッシャーを感じています・・・ヒヤヒヤ

 

すると、角田さんから声が上がりました

「なんか来ているみたいです」

 

竿がしなってゴンゴンやっています

間違いなくアタリです

 

慎重に慎重に

ラインは8号→7号なのでまず大丈夫

心配なのは針外れです

 

しっかり掛かっていてくれよー・・・・と、祈るような気持ちとはこのこと

 

「来てる来てる」

角田さんも初めての体験に興奮気味です

 

まずはG1タルカゴがゆらゆらと見えてきました

つづいてピンク色に輝いた魚体がサラシの合間から見えてきます

「やった、間違いなくマダイだ」・・・良型だぞ

 

あがってきたのは60センチはあろうかという立派なもの

「やったでー」

角田さんも大喜び

 

何よりもスタッフ一同大喜び

当然私は・・・よかったー・・・安心したわー

 

やった、やったこれで何とかなったわー

なんともいえない重圧感からの開放

これだけ他人が釣った釣果に嬉しく思ったことがあっただろうか

 

いつもなら悔しがるのにねー

それだけ貴重な1尾だ

 

まさにG1な釣果とはこのことか

 

時刻は5時を回っておりました

 

日暮れまでもう少しあるので

さらなる釣果を求めましたが

この日のアタリはこのマダイのみ

 

あとはなーんにも魚らしき反応はありませんでしたー

 

帰りの渡船

船長も少し安心した様子で

何よりもスタッフ全員の安堵の表情・・・やーよかったわー

 

さて、宿に帰っても

お仕事は続きます

 

私は次の日の準備をしたりでバタバタ

 

ロケハンは角田さんが釣ったマダイを

民宿の板前さんがさばくところを撮影します

「桜ダイ」・・・釣ったマダイはメスなのかオスなのか

 

答えはオスでしたー

ディレクターのイメージではメスであってほしかったようですが・・・・残念

 

さて今度は活け造りにして盛り付け

鯛のしゃぶしゃぶも・・・・

 

テーブルにセットして

角田さんとのツーショット

 

本日の釣果を食しながら

反省や明日への展望、そして釣り談義へと

撮影は続きます

 

でも、このときのマダイが

マジでうまかったなー

こしらえ方もプロですからねー

 

やはりマダイは少し火を通した方がうまいですねー

マダイしゃぶしゃぶ・・・最高

 

角田さんもはじめて磯から釣ったマダイの味は

格別だったことでしょう

 

「明日は記録更新を狙うぞー」

本日の記録は57センチでした

 

釣り・・・2日目へつづく

 

 

20000 count

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さっき見ました!

久々に隠岐に行きたくなりました!

昨年の6月以来行けてません、秋に計画した日程は全て波が高く駄目でした〜。

今年は三度方面は鯛が好調とダイキン船長より聞いてます、昨年のリベンジに行きたいと思っていますよ〜

by 隠岐の島太郎 ( 2011-05-22 11:11:34 )


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プロフィール

G1-KOJIMA
◆1963年生まれ。
◆島根県松江市宍道町在住。
◆血液型O型。
◆所属(クラブ、団体)
 G1トーナメントクラブ
GFG (島根支部
 TFT・MFG
◆メーカー所属
《フィールドテスター(モニター)》
 がまかつ
東レフィッシング
マルキュー
スワンズ
竹下ウキ工房
武工房

グレ・チヌのふかせ釣りからマダイ・ヒラマサのカゴ釣りまで磯釣りならなんでもこなす。夏はアユ釣りに夢中。
 
 【自己記録】
尾長グレ63.5センチ(男女群島 男島<昼>)
口太グレ51.5センチ(日御碕 とも島)
アユ31.4センチ(江の川 作木村)
マダイ95.0センチ(隠岐島前 西ノ島 冠島)
チヌ57.5センチ(隠岐島前西ノ島 センス)
コイ105.5センチ18キロ(宍道湖 宍道町 潜水道路)
ヒラマサ80.0センチ4.3キロ(大社町宇龍 おばしま)



【釣りの魅力とは】
「釣りは少年の心で」をモットーに西日本各地の磯や河川を釣り歩く。
少年の心とは、幼少のころ遠足の前夜に、
わくわくドキドキして眠られなかったその気持ちです。
釣りは何度行っても、何年やっていても、
この幼少のころの気持ちを忘れさせないところに魅力があります。

G1とは「グレード・ワン」の略であり、最高の等級を表します。
釣果の多少や大小よりも、そこへ行き着くまでのプロセスを大切にし、
その時、その釣人が得た結果を「最高のものであった」と
評価する価値観をいいます。
価値ある釣果(G1な釣果)を得たときのよろこびと
感動を忘れることなく、
釣りはいつも少年のように、
純粋で無垢な心で取り組みたい・・・。

 





 

 




 

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