島根、鳥取を中心とした釣り情報を掲載。小島一文のG1フィッシング。


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2012年12月20日のエントリー



    2012-12-20 | 釣り情報や釣りの話題

G杯グレ・・・エピソード1


昨日はG1の定例会

G杯グレの報告会ということもあって

たくさんのメンバーが集まってくれました

 

のぼせこんで話しているうちに

気がついてみると日付が変わっているではありませんかー

遠くから駆けつけてくれたメンバーは無事に帰ったのでしょうか

今日の仕事は辛かっただろうなー

 

さて、G杯ともなれば

細かなルールもしっかりしています

今回が31回大会となりますが

私が初出場した第13回とを比べても

かなり変わってきています

 

対戦方式などは

前にも述べたように

トーナメント方式から

現在は変則予選リーグ、総当り決勝リーグ、そして決勝、3位決定戦となっています

 

そして細かくも厳しく規定されているのが

エサに関すること

 

現在では完全に主催者が配布したもののみの使用となっており

各選手が独自のものを持ち込むことは禁止されています

当然違反すれば即失格です

 

要は日本一を決めるにふさわしく

だれもが公正で納得するルールを作り上げてきているのです

このルールを基に運営する審査員も

入念に打ち合わせをして

間違った対応がないように細心の注意を払っていきます

 

それでもです

これだけ確立されたルールで運営していても

予期せぬことや

アクシデントも起こるのです

 

まさに今大会がそうでした

 

最初に断っておきますが

私は今回は一選手として参加しており

審査結果やその過程に

異議を唱えるものでも

疑問を呈すものでもありませんが

 

その場にいたものとして

実際はどうだったのか

 

エピソードとして

また、今後G杯を目指す方の参考となるよう

述べてみます

 

エサ関連で今回ルールに記載があるのは

1.前述した主催者が用意したエサのみを使用するということ
  (配合エサ類は一切禁止。鵜来島渡船組合のルールでもある)

2.予選リーグ、決勝リーグ、決勝のそれぞれのエサの種類と量

3.1試合のエサ(コマセ、サシエサ)の量は(磯に持って上がってもよい量)
  メーカーが支給するバッカンに入れてフタをしてファスナーを閉めた状態分のみ

4.予備のエサは船に置いておくこと

5.ただし、競技用のサシエサケースの使用は認める

6.サシエサに添加するような液や粉末も禁止

以上です

 

このほか審査委員長から口頭で注意があったのが

配布されたバッカンを海に落とした場合は、

その試合は相手の不戦勝でゼロ負けであるということ

また、バッカンは自力で回収できた場合はその後の試合は、

その規定のバッカンを使用して成立するものとの

・・・これは私の解釈でした

落としたバッカンを自力で回収できなかった場合は、

1試合分のエサの量の判断がつかないため

実質、以後の試合は失格ということになります

 

そのため、主催者からは

バッカンの取り扱いにはくれぐれも注意するようにとの

確認がなされていました

 

このことは

前回出場した沖ノ島大会でもそうでしたので

私の認識としては

バッカンを海に落とす=失格・・・と捉え

その対応には準備や装備も含めて

細心の注意を払ってきました

 

それでも今回も残念な出来事が起こったのです

 

予選リーグ8組をご覧ください

一人の選手の欄に記録がありません

主催者の発表では

試合中にバッカンを流したため

すべての試合を相手の不戦勝にするという発表でした

実質の失格です

 

この組には

私の知り合いや過去に交流のあった選手も多かったので

複雑な心境でした

 

それも敢闘祭で隣の席に座っていた

伊藤君(準優勝者)の名前が

この8組から決勝リーグ進出者で呼ばれて

当の本人が一番驚き

キツネにでもつままれているかのようにキョトンとしているのです

 

「負けたー、ダメでしたー」・・・としょげていてのことですから

無理もありません

「いずれにしても何かの間違いですから、ぼく確認してきます」と立ち上がったほどです

 

当然私はその場に居合わせていませんので

当事者等の話の内容から

私なりに推測しますに

1.バッカンを落としたのは第1試合目であった
2.タモを使って自力で回収が可能であった
3.しかしたまたま通りかかった報道用の渡船が気を回して回収してくれた
4.2試合目以降も試合を続行した
5.全試合を最後まで通常通り消化した

この結果このリーグは

6選手中4人が2勝を上げていることになり

大混戦

後は引き分けか、釣って負けか、ゼロ負けか、重量勝負か

 

ただし、この時点

選手が対戦中にバッカンを落とした事実があるので

どういう方法で回収したかどうかは関係なく

その対戦は相手の不戦勝で当人はゼロ負けが記録されます

これが成立すればこの試合で不戦勝した選手が他の対戦でも2勝しており

合計3勝でトップです

 

しかし・・・

そのバッカンの回収方法に問題が及んだのでしょうか

実質、自力で回収したのではないので以後の試合も失格とし

「相手の不戦勝」との判断なのでしょうか

 

あるいは、その他のルール違反があったのか

 

事実、関係者や当事者から聞いた状況によると

バッカンを落とした試合において

バッカンを落とした後に

他にエサが存在していたというのです

これが規定のバッカン内以外に持ち込んだエサだと認定され

ルール違反と判定された可能性もありますが

公式な発表はありませんでした

 

支給されたバッカンに入切る状態で磯上がりして

その後、何かに入れた状態で磯に置いていたのかもしれません

磯でエサを別に出してはいけないという

ルール上の記載は無いのですが

これを証明できる者は

磯上がりしたときの当事者と対戦相手くらいでしょうか

 

予選リーグは

審査員が磯に帯同しません

 

いずれにしても

審議の結果

「失格」・・・全試合相手に不戦勝との判断が下されたのです

 

私は審査員もしたことがある立場で言うと

願わくば失格者を出したくないということ

失格者が出るということは

そのときの審判団の汚点にもなりますし

何よりも出場選手に納得のいく

最高の試合をさせてやりたいと願っているのです

 

そして、選手もそれぞれの思いがあってここまできているわけですから

不正を働こうと思って故意にやったものではないと信じています

 

それでもルールですから

ちょっとした不注意や

ちょっとした勘違いで

過酷な自然条件の中で釣りをするということも考えると

予期もしないことがこうやって起こるのです

 

いろいろな捉え方があるとは思いますけども

G杯とは

こういうことも含めての

磯釣り(グレ釣り)日本一決定戦なのだと思っています

 

さて、当の本人はもとより

主催者、審査員はさぞかし残念で悔しい思いをされたことと推測します

 

そしてもう一つ

この組に入られた他の選手たちは

この結果にさぞかし翻弄されたことでしょう

 

出来事自体もそうですが

そのルール解釈と判断によっては

だれが決勝リーグに進むか分かれるところでしたので

いずれにしてもこの組の選手たちは

複雑な心境であったことは間違いありません

 

だから重大なことなのです

自分だけではなく

他の選手にとっても影響が大きいのです

 

G杯に出場する選手は

ここまで自覚して認識しておかなくてはならないのだと

あらためて私も思いました

 

今後の課題改善点としては

 

一般的に見れば「常識の範囲内」と思われることでも

口頭ではなく

ルールにきちんと明記していくことでしょうか

 

バッカン、エサに関するルールとして

私の改正案は

 

(改正点のみ)

1.バッカンを試合中に海に落とした場合はその試合は相手の勝利で当事者はゼロ負け

2.ただし対戦相手は時間終了まで釣りをする(総重量が審査の対象となるため)

3.バッカンを流失した場合は主催者から予備のバッカンを受けて以後の試合を続行する

4.ただし、予備のバッカンで対戦した試合は減点2点とする

5.対戦中のエサは支給されたバッカンで使用・保管し、他に移し替え等はしてはならない

6.サシエサケースを使用する場合は必ず支給されたバッカンに装着して使用すること

7.競技用のサシエサケース(ピンなどでライフジャケットに装着)の使用は認める

以上でありますが

7は改正点ではないけど念のため

 

 

 

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プロフィール

G1-KOJIMA
◆1963年生まれ。
◆島根県松江市宍道町在住。
◆血液型O型。
◆所属(クラブ、団体)
 G1トーナメントクラブ
GFG (島根支部
 TFT・MFG
◆メーカー所属
《フィールドテスター(モニター)》
 がまかつ
東レフィッシング
マルキュー
スワンズ
竹下ウキ工房
武工房

グレ・チヌのふかせ釣りからマダイ・ヒラマサのカゴ釣りまで磯釣りならなんでもこなす。夏はアユ釣りに夢中。
 
 【自己記録】
尾長グレ63.5センチ(男女群島 男島<昼>)
口太グレ51.5センチ(日御碕 とも島)
アユ31.4センチ(江の川 作木村)
マダイ95.0センチ(隠岐島前 西ノ島 冠島)
チヌ57.5センチ(隠岐島前西ノ島 センス)
コイ105.5センチ18キロ(宍道湖 宍道町 潜水道路)
ヒラマサ80.0センチ4.3キロ(大社町宇龍 おばしま)



【釣りの魅力とは】
「釣りは少年の心で」をモットーに西日本各地の磯や河川を釣り歩く。
少年の心とは、幼少のころ遠足の前夜に、
わくわくドキドキして眠られなかったその気持ちです。
釣りは何度行っても、何年やっていても、
この幼少のころの気持ちを忘れさせないところに魅力があります。

G1とは「グレード・ワン」の略であり、最高の等級を表します。
釣果の多少や大小よりも、そこへ行き着くまでのプロセスを大切にし、
その時、その釣人が得た結果を「最高のものであった」と
評価する価値観をいいます。
価値ある釣果(G1な釣果)を得たときのよろこびと
感動を忘れることなく、
釣りはいつも少年のように、
純粋で無垢な心で取り組みたい・・・。

 





 

 




 

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