島根、鳥取を中心とした釣り情報を掲載。小島一文のG1フィッシング。


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2020年5月20日のエントリー



    2020-05-20 | NEW・G1フィッシング

タルカゴ専用ロッドとは


こんなときですので
なかなか釣果情報や
釣行記が発信できないでおりますが

自粛、自粛でなにもしないのもねすねー
最近は著名人のみなさんによる
様々な動画が配信されるなど

お家で過ごされている様子なども
話題になっています

わたしなんかも
釣りブログをやっている端くれとして
こんなときだからこそ
できる範囲で発信していこうと

ちょっと気持ちを
入れ替えているところです

そこでですねー
今日は少し竿の話を

最近は磯竿もかなり進化してきました
進化というよりも
素材や製法などはかなり行き着くいところまで
行った感はありますが

それだからこそ
魚種やその地域に限定し特化した
スペシャルモデル化してきていますね

いいことだと思います

その魚にはその魚ならではの特性があり
その魚のサイズに応じて
よりアクティブに
より楽しんで足しなんで釣り上げる

そして
地域独自の釣法や道具に適応し
よりその特性を生かす

裏を返せば
よりマニアックになっていくわけですから
必ずしも万人に受け入れられるものではないかも知れず

このへんが製造メーカーとしても
難しいところではないでしょうか

少し前置きが長くなりましたかねー

いつものことですねー

本題は
ここ山陰地方に特化した竿が
未だにないということです

ズバリ「タルカゴ専用ロッド」

三点釣りの発祥の地として
タルカゴの普及発展を遂げてきた山陰地方

これもさらに進化して
タルカゴの釣りをより使いやすく
よりアクティブに使いこなせるようにと
「たっちゃん仕掛け」が考案され

今や「タルカゴ」と「たっちゃん仕掛け」の組み合わせが
ここ山陰地方でマダイやヒラマサはもちろん
イサキやグレなど磯の上物釣りの代表的な釣法になっており
愛好者も多いのです

わたしの目指すところは
この「タルカゴたっちゃん仕掛け釣法」に特化したロッドの開発提言

そしてこのロッドを手にして釣りをすることが
夢なのです

さてその目指す夢ロッドはどういう特徴を持つものでしょう
あくまでもわたしが独断と偏見で考えることとして

・タルカゴの遠投とコントロールが可能
・ヒラマサ、マダイの80cm〜100cmに対応できるパワー
・自重300g程度で持ち重りしないバランス
・中・大型スピニングリールに対応

以上のことをコンセプトに
現存するロッドでわたしが実際に使用し
皆様に推奨しているのが
「がま磯我夢者」フカセタイプの3号ー53です

廃盤モデルとしては
「がま磯スーパーインテッサ 遠征3号ー53」

過去には遠投タイプのロッドもたくさん使用して来ました
大型スピニングリールに適応し
トラブルなく仕掛けを遠投することに関しては
その専用性が勝ります

それではどうしてわたしは
フカセタイプのロッドに行き着くのか

そのへんがわたしのこだわりというか
マニアックなところかもしれません

そもそも常日頃から言っております通り
「タルカゴ」の釣りが
カゴ釣りにあってカゴ釣りにあらず
カゴを使った釣りではありますが
超遠投フカセ釣法と唱えているのです

これがわたしのイメージなのです

カゴ釣りというと
底カゴ仕掛けのように
15号〜20号のオモリカゴ仕掛けを
いち・にい・さーんと力一杯に竿を振って投入する釣り

いやいや
タルカゴの釣りはそうではないんですよねー

だから
底カゴの釣りと
タルカゴの釣りをとらまえて
「カゴ釣り」とひとくくりにしてはならないのですよ

タルカゴの釣り
特にたっちゃん仕掛けで
人気の秋のヒラマサ釣りで
まず大切なのが「手返しのリズム」
その手数はフカセでグレやチヌを釣るほどの
ペースをイメージしているのです

その際に重要になってくるのが
竿の軽量化と持ち重りバランスです

風向きなどを考慮して
左右どちらからでも
比較的小さなアクションで
そこそこの遠投とコントロールで
仕掛けの投入ができること

わたしの経験では
自重が300g程度で持ち重りバランスのよい
軽量ガイドを使用したフカセ仕様のロッドに
行き着くわけです

そして
この条件で80cmクラスのマダイやヒラマサを
取り込むパワーも持ち合わせるとなると
粘りのある胴調子

がま磯のフカセ仕様で3号〜4号クラスになるわけです
現存モデルとしては
我夢者2 フカセ3号、4号
カーエー競技スペシャル、マスターモデル
アルディナ遠征4号
慶良間スペシャル 4号
などでしょうか

インテッサやアテンダー、マスターモデル尾長なども
パワー的には十分ですが
タルカゴの釣りにはトップがソリッドタイプの場合

どうしても穂先回りがガチャガチャしますから
穂先の破損のリスクを考えたときに
手返しのリズムにも影響することからも
わたしの中では外して考えています

また、フカセ仕様全般に言えることですが
3号、4号にしても
フカセウキ仕掛けの投入を想定していますから
どうしても2番、3番あたりが柔らか目の
調子のものが多いように思います

タルカゴ投入の場合は
コマセを詰めるとそれなりの重量になり
またこの重量を利用して遠投するわけですから
2、3番に適度な張りが欲しいのです

現存するロッドも
竿自体の完成度などなど
よいにはよいのですが

タルカゴたっちゃん仕掛け専用となると
足りない部分もあるわけです

わたしなりにですよ

ヒラマサ、マダイの80cmクラスを
専門に狙うとなると

ラインの号数は6号以上、8号、10号
ハリスも同号数になります

適応するリールも大型になり
スプールの口径も大きくなるわけです

ここで問題が発生します
この設定で遠投しようと
少々アクションを大きくして竿を振ると

何回かに1回の割合で
(そんなに頻繁ではなくほんの数パーセントですが)
大型リールの大口径スプールから放出されたラインが
ガイドに絡むトラブルが発生します

強く振り込んだ際に起こりやすいので
その衝撃でラインが切れて仕掛けを失ったり

ロッドにラインが食い込んで
塗装を傷めてしまうこともありました

またなってしまうのではないかという不安感が
つきまといます

手返しのリズムにも大きく影響して
ストレスになるのです

これは
リールに一番近いところのガイドに問題があるわけです
そもそもフカセ仕様のガイドと
大型リールが角度的にマッチしませんし
大口径から螺旋状に放出されるラインが
小口径のフカセ仕様のガイドを通らなければならないので
起こるべくして起こるトラブルなのです

だから遠投タイプ、カゴ釣り専用などのロッドには
足高の大口径ガイドを採用していますね

そこでわたしが思うところは
ラインの出入りの最初のところのガイドを
遠投カゴ仕様にしたらどうかというものです

つまりリールに一番近いところのガイドを
足高大口径タイプにする
ルアーロッドに採用されているような
PEラインが絡みにくいような構造

Kガイドってあるでしょうー
ああいうタイプですねー

その1つだけでいいのです

あとは軽量化と風切りをよくするために
フカセ仕様ガイドでいいのです

それとトップもやや大きめの口径がいいですねー

みなさん想像できます?

なんだかへんてこりんな竿でしょー
いびつなっていうかねー

邪道というかねー

実際に
リールに近いところを大口径ガイドに入れ換えてみたり
いろいろ試してみています

いいですねー

想像していた通り
前述したようなラインのトラブルが
まったく発生しなくなりました

螺旋になったラインが
ロッドに当たって起こる
パチパチという音もなくなり
ススーっと行きます

遠投性も若干ではありますが
アップしているように思います

こうなると
ただ単にガイドを1個交換すればいいのでは?

となるのですが

釣人というものは
限りなくわがままで欲深いものです

さらに上を上を目指しているものです

専門的には素人ですので
このように、いびつ?になった場合に
ロッド全体のバランスや強度
1本の完成品として成り立つのかどうか

この辺は
メーカーの最新知識と技術に頼るしかないのです

わたしはこの事を
十数年来、提案をし続けてきましたが
マニアックすぎてダメですかねー

メーカーが開発するとなると
採算性が出ることが最優先となりますから
当然と言えば当然です

わたしの提案をまとめますと
・2番、3番はスーパーインテッサ遠征3号みたいに
 (タルカゴ仕掛けの投入、回収時の操作性)
・パワー、粘り(4番、元竿)は我夢者みたいに
 (底瀬の多いポイントで80cmクラスを仕留める)
・リールに近いガイドのみ足高の大口径でPEでも絡まないように
 (手返しリズム、トラブル回避)
・トップガイドも絡み防止仕様のやや径を大きなもの
・自重は300g未満に
・持ち重りバランスを軽量化
  (限りなく先に重みを感じないように)

あと細かいところでは
リールシートから竿尻の長さや形状、素材
全体のデザインなどもあります

これを現在の最新素材と技術を駆使して
1本の完成品として世に出せないかということなのです

価格も関係しますわねー
原料の高騰に伴って
1本が10万円を超えるモノもざらですけども

たくさんのタルカゴ愛好者にも使っていただきたいとなると
10万円以下には抑えてほしい

どうでしょうかねー

G1タルカゴ ドクロの完成と
その釣り方の普及

そしてこの夢の
「タルカゴたっちゃん仕掛け専用ロッド」の開発が
わたしの集大成のひとつとなっています


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プロフィール

G1-KOJIMA
◆1963年生まれ。
◆島根県松江市宍道町在住。
◆血液型O型。
◆所属(クラブ、団体)
 G1トーナメントクラブ
GFG (島根支部
 TFT・MFG
◆メーカー所属
《フィールドテスター(モニター)》
 がまかつ
東レフィッシング
マルキュー
スワンズ
竹下ウキ工房
武工房

グレ・チヌのふかせ釣りからマダイ・ヒラマサのカゴ釣りまで磯釣りならなんでもこなす。夏はアユ釣りに夢中。
 
 【自己記録】
尾長グレ63.5センチ(男女群島 男島<昼>)
口太グレ51.5センチ(日御碕 とも島)
アユ31.4センチ(江の川 作木村)
マダイ95.0センチ(隠岐島前 西ノ島 冠島)
チヌ57.5センチ(隠岐島前西ノ島 センス)
コイ105.5センチ18キロ(宍道湖 宍道町 潜水道路)
ヒラマサ80.0センチ4.3キロ(大社町宇龍 おばしま)



【釣りの魅力とは】
「釣りは少年の心で」をモットーに西日本各地の磯や河川を釣り歩く。
少年の心とは、幼少のころ遠足の前夜に、
わくわくドキドキして眠られなかったその気持ちです。
釣りは何度行っても、何年やっていても、
この幼少のころの気持ちを忘れさせないところに魅力があります。

G1とは「グレード・ワン」の略であり、最高の等級を表します。
釣果の多少や大小よりも、そこへ行き着くまでのプロセスを大切にし、
その時、その釣人が得た結果を「最高のものであった」と
評価する価値観をいいます。
価値ある釣果(G1な釣果)を得たときのよろこびと
感動を忘れることなく、
釣りはいつも少年のように、
純粋で無垢な心で取り組みたい・・・。

 





 

 




 

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