2010年9月のエントリー
2010-09-16 13:31:16 | なんだかんだ
秋近し空は朝焼け茜色
夜明け前、ふと目が覚めた。窓越しに見える東の空の一角が、異様に赤く染まっている。
東(ひむがし)の野にかぎろひの立つ見えて
かへりみすれば月かたぶきぬ (万葉集・柿本人麻呂)
時と場所こそ違え、人麻呂が眺めた朝の空もかくばかりかと、押っ取り刀ならぬ押っ取りカメラで家を飛び出した。とは言え、隣の家の屋根越しに空を写しても絵にはならぬ。大田市内で、東側がすっぽり抜けて空を広く撮れる場所はないか。
刻一刻と明るくなっていく朝の空。迷ってる間はない。起き抜けの頭に浮かんだのは、世界遺産・石見銀山遺跡の仙ノ山展望台だった。
人麻呂が歌に詠んだ「かぎろひ」だが、辞書には「日の出前に東の空にさしそめる光」(広辞苑)とある。当方が展望台に到着した頃には、空は茜(あかね)色の朝焼け。正面に三瓶山がたたずんでいた。背にした空を仰ぎ見ると、そこには月が。「歌の通りだな」。三文の徳をした。
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