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    2019-01-08 21:36:53 | おーい!中村です!!

砂丘地の鎮守の森



 所用で出雲市の長浜神社へ出かけた。
 長浜神社は出雲平野の西端部、妙見山という標高50mあまりの小山の山頂近くに立地している。

 社殿の周囲はシイなどの常緑広葉樹の森林になっていて、結構な大木が多い。その林内に入ると、根がむき出しになった木がいく本もある。細かな根まで宙に浮いた奇妙な状態だ。

 なぜそんな姿になったのか。
 根がむき出しになった木はいずれも幹が斜めに傾いている。中には幹がほとんど地面に寝そべった状態で生きているものもある。根が浮いた木は、倒れながらもそのまま成長を続けているのだ。こんな姿はあまり見たことがない。

 このような木の姿は、長浜神社がある妙見山の地質と関係している。
 妙見山は大型の砂丘だ。大社湾沿いに発達した出雲砂丘(長浜砂丘)の一部で、鳥取砂丘に匹敵する規模を有する。神社境内も林内もすべて砂地だ。
 細かな砂でできた地盤であるために根張りが浅いまま大きく育った木は風に押されたりすると倒れてしまうことがあるのだろう。締まった地盤であれば倒れる時に細根は折れて地中に残るが、さらさらの砂なので、根はほとんど折れずにそのまま地表にむき出しになるようだ。そして、締まった地盤では、倒木の根元は穴が開いた状態で根の大半が宙に浮いて枯れてしまうが、砂はすぐに穴を埋めて根を地中に埋め、横になったままで成長を続けられるのだろう。

 ざっと見回したところ、大木の10本に1本くらいの割合で根がむき出しで斜めになった木がある。ほぼ例外なく南へ傾いているので、強い北風に押されて倒れたのだろう。
砂丘地に形成された「鎮守の森」ならではの光景である。


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・氏名   中村唯史(なかむらただし)
・生年月日 1968年2月29日
・住所   島根県大田市
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