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    2017-08-05 21:19:29 | おーい!中村です!!

「国引き」の評価


日本ジオパークへの登録を目指している「国引きジオパーク」について、日本ジオパーク委員会の現地審査が行なわれているそうだ。

国引きジオパークは、国引き神話の舞台である島根半島、宍道湖、中海、出雲平野周辺の自然史的特徴を取り上げたものだ。


その審査にあたり、審査委員から「国引き」の名称について一言あったという。
曰く、「神話とサイエンスは絶対に相容れないものである。」ということらしい。



この報道をみて、科学者の認識は今もそうなのかと少々驚いた。
ましてや、ジオパークは自然だけでなく、歴史や文化など人類史的要素も取り入れた形が多いだけに、この評価は意外なものであった。

幸い、地元側の説明を受けて理解を示したようだが、基本的な考えは先のコメントなのだろう。


もちろん、神話や伝承と自然科学は別物であり、それをごちゃ混ぜにした議論がしばしば「エセ自然科学」を生み出してしまうことは事実だ。

しかし、神話や伝承は人の暮らしから生まれたものであり、大半はフィクションの物語であっても、その根底には神話が生まれた時代の景観や自然観が刻み込まれていることがある。

決して、相容れないものではない。


島根県では、自然科学と人文科学が連携しながら自然と人の歴史を解き明かしてきた歴史がある。それぞれの立場からの見解を比較し、問題点を見つけ出し、それぞれの立場で事実の解明を行ってきた。両者の混同はしていない。

その伝統があるだけに、地元関係者も審査委員のコメントには、「そんなこと言いますか?」と驚きを感じたのではないかと想像する。

国引きジオパークの申請文書を見たことはないが、これまで各所で報告されてきた内容からして、神話と自然科学を混同した議論をしているとは思えない。内容的には明確に自然科学だ。

その上で、地域を端的に表すイメージ的な言葉として、国引きを使っている。

先のコメントを出したのは、審査員になるくらいだから実績がある先生なのだろうが、少し古い縦割りアカデミズム的感覚なのかと思う。

コメント(1件) コメント投稿


イチャモンは菊地俊夫教授(首都大学東京)でしょう.
本来の専門は人文地理学であり,人文科学者のはずです.
その彼が難癖つけるのは理解できません.

ところで文中の「秋名」は何でしょうか?

by Mr.T ( 2017-08-06 08:56:19 )


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・氏名   中村唯史(なかむらただし)
・生年月日 1968年2月29日
・住所   島根県大田市
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