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    2015-07-28 23:15:24 | おーい!中村です!!

カブ・クワ


 今の子供は、昔に比べると虫取りなどをして遊ばない。

 自分たちだけで山に行く子は限られている。

 

 それでも、カブトムシとクワガタムシの人気はそれなりにあり、デパート、スーパー、ホームセンター、時にはガソリンスタンドで、これらの虫が売られている。

 昔は図鑑の中の生き物だったヘラクレスオオカブトだって、ちょっとお金を出せば手に入る。

 

 国産のカブト、クワガタなんて、僕らが子供の頃よりも簡単に手に入る。

 早起きして山に行かなくても良いのだ。

 市場は飽和し、値崩れすら起こしている。

 

 そんな状況ではあるが、夏になると子供にカブトムシやクワガタムシを採らせてあげたいと思う親は多い。

 ところが、子供に虫を探させたいという思いがあっても、自分自身に経験がないから、どうしたらいいかわからないのが、20代後半から30代の世代でもある。40代以上になると、山で虫探しをした経験が多くなるようだ。幼児から小学校低学年の親の中心世代は、山の経験が乏しい。

 「どこに行けばクワガタが採れますか?」は、子供ではなく親の質問なのだ。

 

 それでもいい。

 いいお父さん、お母さんではないか。

 だって、自身に経験がないからわからないのだ。自身に経験がないのに、子供にはちゃんと経験させてやりたいと思うのだから、いい親だと思う。

 

 地域によって差は大きいとおもうが、おそらく、今の30代は野山での遊びが規制され、遊びが室内志向になったゲーム世代であり、その親世代は、虫取りなんて子供が勝手に行くものだと思っていたために連れて行ってもらった経験もない「虫取りはざかい世代」なのだ。

 自分には経験がないけれど、夏になると子供向けの本や雑誌では、虫の話題が多く登場する。これは連れて行ってやらなければ、と思う。そこで、知っていそうな人に聞くという流れが生まれるのだろう。

 

 そして、その子供たちも、いざ虫を目にすると、ひと昔、ふた昔前の子供と同じように目を輝かせる。

 その経験をさせてやるのは素晴らしいことだ。

 

 現実はそう簡単ではないのも事実だ。

 ふんだんに、簡単に虫が採れる場所なんて滅多になく、場所だけ教わっても、それなりのコツを知らなければ空振りに終わることも多い。親子でがっかりすることになる。

 だが、それも喜びのスパイスだ。苦労するから見つかった時の喜びも大きい。子供が虫に興味を持つ期間はそれほど長くない。その何年間か、夏は子供と一緒に四苦八苦するのも悪くないだろう。

 

 自分自身、子供の頃、身近なところでは小さなコクワガタがせいぜいで、カブトムシを探しにあちらこちら連れて行ってもらった。やっと見つけた時の感激は大変なもので、樹液に集まっているカブトムシの姿が写真のように鮮明に脳裏に浮かぶ。

 

 その感激があるだけに、子供たちにも経験させてやりたいと思い、山に連れて行く。苦労した経験がある40代は、コツを知っている。わりと簡単に虫を見つけることができる。

 子供に一生懸命探す経験をさせていないという自己矛盾も若干あるが、まあ、昔のガキ大将代わりに、秘密のコツを伝授してやるのもまた悪くないと思っている。

 

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・氏名   中村唯史(なかむらただし)
・生年月日 1968年2月29日
・住所   島根県大田市
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