エントリー

ブログトップへ戻る


    2018-05-25 22:33:36 | おおだスタイル(素原稿)

GEOから学ぶ


 昨年、島根半島・宍道湖中海地域が日本ジオパークに認定された。「ジオ」、すなわち地形地質的要素はどこの地域においても固有のものであり、それを反映した生態系が成立し、人の暮らしが営まれる。地域ならではの特徴を見いだして学びや観光につなげるには、ジオは有効な切り口のひとつになると思う。

 大田市地域には何かあるだろうか。振り返ってみると、三瓶山と石見銀山をはじめとして、驚くほどにジオの素材が豊富だ。

 大田市のジオをあえて一言で語るなら、「火山の創造」と表現したい。三瓶山は活火山、石見銀山は火山の産物、さらには、ずっと古い時代の火山噴出物が市域の広い範囲に分布していて、それらが地形景観の土台になっているばかりでなく、種々の資源を生み出し、今も稼働する鉱山がある。三瓶山と石見銀山のいずれか一方だけでもジオの物語はかなりの内容になりそうだが、大田市全域でとらえるともはや大長編、地域素材の宝の山といった感がある。

 ところが、地形や地質の意義は、景観的に優れている場合を除いて注目されにくく、わかりにくいことが多い。文化史に比べて語られる機会も少ない。一方で、各地でジオパークの認定が進み、以前に比べると注目されやすくなっている。さらに、多くの人がジオに親近感を持つきっかけになっているのが、NHKの番組「ブラタモリ」だろう。何気ない風景の中にある自然史や文化史の背景を紹介する切り口が人気を博し、地形地質への関心を引き出している。

 大田のジオには、そのブラタモリ的な切り口が欠かせないだろう。弾丸ツアーでやってきて、ちらっと見て面白いと感じられる性質のものは少ない。いわゆる観光素材にはあまり向かないが、地域学習の教材としてはうってつけだろう。子どもたちが地域を学び、その中から「大田のタモさん」が何人か現れて、観光などで活躍してくれるかも知れない。

 大田ジオ学習。取り組んでみたいテーマである。

コメント(0件) コメント投稿

コメントはありません。



トラックバック(0件) トラックバックURL:

トラックバックはありません。




ブログトップ

カテゴリ選択

エントリーカレンダー

<<  2018年6月  >>
27 28 29 30 31 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のエントリー

最近のコメント

最近のコメントはありません。

最近のトラックバック

最近のトラックバックはありません。

エントリー履歴

プロフィール

・氏名   中村唯史(なかむらただし)
・生年月日 1968年2月29日
・住所   島根県大田市
・職業   大田の自然史案内人

会員ページ


rss

携帯サイトアクセス用QRコード

QRコード