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    2019-07-31 11:46:57 | おーい!中村です!!

小さな液状化砂脈





昨年、江津市の遺跡発掘現場で見た小規模な液状化砂脈。

中世から近世の堆積層を貫いてほぼ現代の地表近くまで達しており、浜田地震(1872年)による液状化現象とみて良さそうなもの。
液状化とは、強い地震によって砂の層が液体のように流動化して移動する現象で、他の地層を貫いた部分は「砂脈」となり、地表に噴き出せば「噴砂」と呼ばれる。

浜田地震の液状化砂脈自体は珍しくないが、写真の砂脈には「おまけ」がついている。
それが下の写真で、木の根のように砂に茶色の脈が伸びている。茶色の砂が脈を作っているというわけではなさそうで、もとの砂が茶色に着色されているように見える。

この茶色の脈は、砂脈の先端から続いており、液状化に伴ってできたものらしい。



もう一度砂脈の部分をよく見ると、白っぽい砂脈の縁に、茶色の部分がついており、それが茶色の脈につながっている。
液状化現象で砂が動いた時、茶色の水が絞り出されるように砂脈のさらに先まで入り込んだのだろうか。地震動によって砂層が瞬間的に破壊され、その割れ目に水が入ったのかも知れない。

泥炭層のような有機物に富んだ地層からなら、茶色の水が絞り出されそうだし、砂脈を伴わない茶色の脈では、有機物に富んだ地層から伸びているように見える部分もある。

正体はよくわからないけれど、不思議な構造である。

コメント(1件) コメント投稿


なるほど、本当に不思議な地層ですね。浜田地震の様々な逸話を亡き祖母から聞かされたことを思い出しました。
そう言えば長久町延里東部のピークが垂直な崖となっており、小学生だった友人は「あれは明治時代の大地震で山が崩れてできたと聞いている」と教えてくれました。本当だったら大田市内でも相当の揺れだったのだと思います。

by かじ ( 2019-10-30 21:16:59 )


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