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    2019-12-31 15:43:35 | おーい!中村です!!

彦島の奇妙な石たち


彦島は下関の南端、本州の先っぽにちょんとぶらさがったような島である。

自分にとっては生まれ故郷である。

 

島には「ペトログリフ」なるものが刻まれた怪しい石があり、この年末、ようやく訪問を果たすことができた。

1ヶ所は中学生か高校生の時に見たことがあり、久しぶりの再訪という方が正確かも知れない。





まず訪れたのは彦島八幡宮にあるペトログリフ。

太古の線刻文字(?)が刻まれているらしく、昔それがローカルニュースで取り上げられていた記憶がある。

ネットで探すと、白いペンキではっきりと文様が描かれた写真もある。確か、昔に見た時もペンキの文様があり、なるほどすごいものなのだろうと単純に受け止めた。

 

さて、神社の境内でこの石と対面するとペンキはほとんど残っておらず、どこが線刻なのかほとんどわからない。

風化で失われたのだろうか。

少し気になるのは、自然にできた割れ目に沿ってペンキの痕跡があること。

それを見ると、なんらかの線刻があったことは事実かも知れないけれど、ペンキを塗った段階で恣意的な解釈を加えてしまったのではないかという疑念が浮かぶ。

怪しい石はますますアヤシイ。




続いて杉田古墳を訪れる。

わかりにくい場所だが、市が設置した立看板もある。ペトログリフや如何にと屋根囲いされた石を覗きこむと何ひとつ模様が見えない。砂ぼこりか石自体が風化したものか、表面が覆われている。

まあ、教育委員会が立てた看板にも文様があることが書かれているので、何かあったのだろう。

怪しい石はワカラヌままである。



ペトログリフはここまでで、次に辰岩へ行く。

本村小学校の裏にあり、小学生の時に「祟りがある岩」と聞かされ同級生と行ったことがある。確か、岩の下に宝が埋まっていて、それを掘ろうとした人は祟られるというような話だった。

どんな岩だっただろうか。

記憶を頼りに行ってみると、記憶の景色とは少し違うのだけど確かに岩があった。

小ぶりの岩に大岩が乗ったような形で、山頂にしばしば見られる風化残留核の集積らしい。岩の場所もごく小さなピークの頂部にあたる。

そういう岩であったかと少し納得して、怪しい石探訪はあっと言う間に終わる。彦島八幡宮からここまで1時間も経っていないではないか。



彦島から帰る道中、小野の老僧岩に寄ってみる。

中学から高校生の頃、釣りに行く道中で看板を目にしていたが、一度も訪れたことはない。

昔は看板の印象しかなかったけれど、鳥居があり、お堂があり、お大師さんや十六羅漢がまつられている。神仏習合である。

岩が見当たらず堂の裏へまわると階段が上に続いている。

これかな?、と登ってみると意外と先が長い。

 

登った先にあった老僧岩、これがなかなか立派な「磐座」だった。

大岩の前面に接して拝殿がある。岩をまつる神社でよく見る形だが、やはりここも神仏習合。

拝殿かお堂かよくわからぬ建物の裏手にまわると岩の下は空洞になっていて、中に仏像がまつられている。内部はかなり広く、大岩は三方が山の地盤と転石に支えられている形でほとんど宙に浮いている。かなりすごい。名前だけは知っていた老僧岩がこんなに見事な磐座だったとは、本日の怪しい石巡りは「おまけ」が主役であった。


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・氏名   中村唯史(なかむらただし)
・生年月日 1968年2月29日
・住所   島根県大田市
・職業   大田の自然史案内人

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