なっちゃんの日々是好日

2012年4月25日のエントリー



    2012-04-25 09:07:49 | なっちゃんの日々是好日

ありそうでなさそうで―菜の花と入り日


ずっと昔、遠い日の教室で習った唱歌が懐かしく耳に蘇った。
   菜の花畑に 入り日薄れ
   見渡す山の端 かすみ深し
 1914(大正14)年、高野辰之作詞の「おぼろ月夜」。その歌詞通りの光景を前にして、楽しくなった。高野が詩を詠んだほぼ100年前と、差して変わらぬ時がそこに流れていたからだ。
 菜の花とくれば、もう一つ。江戸時代の俳人、与謝蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」を思い出す。だが、月がほとんど見えない新月前後だったので、二匹目のドジョウとは相成らず。
 菜の花が終わると、一帯では田植えが始まる。緑の田んぼと騒々しいカエルの合唱団が主役を交代するのも、そう遠くはない。今しばらく、春の夕暮れをのんびりと楽しんでいたい。

島根県大田市久手町で
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コメント(2件) コメント投稿


新さま

コメント、ありがとうございます。
大田市内から国道9号を出雲方面へ走ると、「ロード銀山」を通り過ぎた左手一帯に田んぼが広がっています。撮影地は、波根といった方が通りはいいのですが、正確には、久手町波根西という表記になります。
ゴールデンウィークは、大田で過ごされたのですね。サンライズ出雲をご利用とは、恐れ入りました。一度、乗ってみたいものだと思っているもので・・・。

by ふなやん ( 2012-05-17 13:17:28 )

いつも美しい写真を有難うございます。
菜の花畑、見渡す山の端、おぼろ月夜、歌のそのものの、写真ですね。
久手にこのような美しい場所があったのですね?
大田はゴールデンウイークが終わり、いよいよ蛙が騒ぐ田植えの季節ですね。

東京からサンライズ出雲号で大田に帰り、ゴールデンウイークを過ごしました。今年は竹の子も少なく、雨の日や寒い日が多く、写真のような美しい夜は少なかったので残念でした。

しかし、山川の空気や草花の臭いはすがすがしく、東京の人にこの臭いや雰囲気を別けてあげたく、大田の空気をパックに入れて東京で売る商売はできないものかと真剣に悩みました。

菜の花と朧月夜、そしてすがすがしい空気や草花の臭いがする美しい写真を有難うございました。

by 新です ( 2012-05-08 16:18:54 )


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●なまえ…孫乃関六●住んでるところ…2005年春、会社の人事異動で、神戸から島根県大田市へ引越し。数年後、会社を卒業するも、引き続き、島根に家を借りては引っ越しを繰り返す。居住歴は大田市大田町、同大森町、同仁摩町、邑智郡邑南町、飯石郡飯南町、出雲市●島根での撮影は、「旅人の視点で」がモットー●飼っている動物…ワン子(柴とコーギーのミックス犬)
●好きな食べ物…しまね和牛、どんちっちノドグロ(の干物)、蕎麦、鮨、カツ丼、餃子、納豆、自分で作ったカレーと焼き飯とパスタとオムライス●仕事…フォトエッセイスト/元・日本写真家協会会員(Japan Professional Photographers Society)











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