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2018-03-24 10:22:15 | フジケンブログ2015
三江線ラストスパート!
3月31日に迫った最終運行日までに、機会があればもういちど乗りたかった三江線。23日、念願を果たしてきましたのでその様子をお伝えします。
<今回たどったコース>
宇都井11:09発→石見川本12:18〜13:55→潮14:48〜17:18→宇都井17:37着
スタートは三江線を象徴する『天空の駅』宇都井から。
こちらが天空の駅。ホームまでは116段の階段を上ります。田んぼにある、白い構造物はイルミネーションライトです。

まるで昭和の団地の階段のようです。

列車が近づくと、地元の有志と思われる方々が列車に向かって手を振ったり『ありがとう三江線』などと書かれたプレートを掲示してくれます。駅ホームや、沿線の至るところでお見かけしました。
地元の方の三江線愛が伝わり、とても感傷的になります。

こちらがホームからの眺め。ビルでいえば7〜8階くらいでしょう。島根の山間部の里らしい、石州瓦の家々が並ぶ癒しの光景が広がります。

混雑で3分ほど遅れて列車到着。先頭は混雑対策で木次線から貸し出された車両の模様。

廃線需要のため、ふだんは1〜2両のところを3両に増車していますが、それでも車内は移動が困難なほどの大混雑!途中からの乗車のため当然座れませんでしたが、ロングシートが主体の車両のため、立っていたほうが車窓を楽しめます。
石見川本到着後、折り返し列車までの1時間半、食事と軽散策タイム。
食事は地元名物『マジオム(マジカルオムライスの略らしいです)』を提供する『福村食堂』さんへ。
ふわふわ玉子が乗った、ボリュームたっぷりのオムライスの中に大きなから揚げとウインナー、ハムが入り食べごたえ満点!
量が多いため、小食の方にはミニサイズも提供されています。
食事後、街中を散策していたら唐突に、大きな神社を発見。由緒もなにもわからない状態でしたが『見つけた=ご縁があった』ということで参拝します。

こちらは弓ケ峯八幡宮、というらしいです。
後付けで調べましたが、鎌倉時代、地元の領主小笠原氏の創建とされています。
たたら製鉄に関する石碑もありました。どうやら川本町出身の老工が『たたら製鉄』に欠かせない、ふいごを考案した立役者とのこと。
鳥居が立派なら、拝殿もまた、大きなしめ縄が飾られ堂々としたものでした。矢切り部分にある左三つ巴の紋は武運の神、八幡神の神紋だそうで。

境内の梅の花。

石見川本駅に戻ると折り返しの列車が入線中。

途中、潮駅で下車。桜並木で有名な駅ですが、まだちょっと早かったですね。

しかしながらホームに降り立つと、写真のような雄大な江の川が目の前に広がり、とても気分がよくなります。
潮駅付近で、三江線と、ほんのわずかに花開く桜を無理やり入れて撮った2枚。


三江線の最終日頃には、きっと満開になっていることでしょう。
潮駅の近くには『潮温泉大和荘』という日帰り可能な入浴施設があり、次の列車まで、温泉を楽しみました。
湯は内陸部ながら塩分を多く含み、やや濁り系。とてもあったまりました。
夕刻、潮駅から再び列車に乗り、17:37に宇都井駅に戻ってきました。
夕闇迫る宇都井駅ではライトアップが始まっていました。
これで最後の乗車機会となるであろう三江線、とても楽しめました。
やはり、乗ってみるとなおさら名残惜しい感が増しますね。
すばらしい江の川沿いの車窓を眺めていると、廃線になどせず、全国で続々登場している観光列車を走らせればとても良いのに、とか考えたりもします。現実的でないのは、わかってますが。
路線の存廃問題は難しい課題なので、ここでは書きません。
地元では現在、運行終了後の活用方法などが話し合われているようです。
廃線を悲観的にとらえず次に進んでいこうとされる様子がうかがえました。
記念入場券もありましたが、実際に使ったこれらの切符が最高の記念品
最終運行日まであとわずか。
三江線はみんなの思い出の中に刻み込まれるために走り続けています!
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