館長の部屋 - 2017年11月のエントリー
2020年4月1日から館長となりました。千葉潮と申します。このブログでは、加納美術館の日々をつづっていきます。
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「ヒロシマの校庭から届いた絵」が終わりました
10月23日、「ヒロシマの校庭から届いた絵」が終わりました。
美術館が戦争と平和をどのようにお伝えするかという試みでしたが、1か月弱の会期中、約千人の方がご入場くださいました。
次回展も始まり、11月2日、広島市立本川小学校を訪ねて、お借りしていた作品や資料をお返ししました。
校長先生が東校舎に案内くださったのですが、原爆ドームが借景のように見えました。学校は爆心地から400m離れていると記録にあるのですが、ほぼ真上で爆発したのだと実感しました。
本川小学校のこどもたちは、戦争は身近なものだと実感しながら生活しています。胸がしめつけられました。
展覧会開催にご助力くださった皆様、本当にありがとうございました。

コメント(2件)
コメント投稿野の花さん、ご提案ありがとうございます。
数年前、日南町立美術館さんで無言館展をなさっていましたが、私どももいつか無言館の展示が出来たらと願っております。
これからも平和をテーマにした展示を続けたいと思います。
またお越しください。
ヒロシマの校庭から届いた絵、原爆によって、子供たちは心に大きな傷を残したと思いますが、そこから立ち上がるたくましさを感じさせる絵でした。
いつもすばらしい企画展をありがとうございます。
先日、NHKの番組で、長野県上田市にある無言館という美術館を知りました。
そこには20代前半の戦没画学生の作品が収蔵されています。招集令状によって、戦地に送り出された画学生たちは、二度と日本に帰ることなく、命を散らしてしまいました。
みずみずしい感性で描かれたすばらしい作品の数々。けれど同時に戦争の悲惨さ、喪失感をも伝えています。
無言館という美術館に、加納美術館に通じるものを感じました。戦没画学生たちは声なき声で、平和の尊さを問いかけているように思います。いつか加納美術館に彼らの作品や遺品を招き、迎えてくださることは出来ないでしょうか。ふと思った、夢のような気持ちです。
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