なっちゃんの日々是好日 - 2015年6月のエントリー
2015-06-24 07:57:43 | なっちゃんの日々是好日
田んぼの水鏡がたたえる初夏の夕暮れ
「夕日のさして山の端(は)いと近うなりたるに」と、清少納言は秋の夕暮れを愛でた(枕草子)。なんの、初夏の夕暮れも、なかなかの趣きを秘めているものだ。
眩しかった夕日が沈むと、山の端と交わる雲が上品な茜(あかね)色に染まった。田植えが終わり、根付いた稲が育つ田んぼの水鏡。梅雨の晴れ間の山村(島根県邑南町)の夕暮れだが、山紫水明という言葉の意味が改めて身に沁みる。
ところで、今年の梅雨明けは遅れるという観測を気象庁はしている。太平洋中域の広い範囲で海面水温が上がるエルニーニョ現象が発生しているため、夏の高気圧の張り出しがいつまでも弱く、梅雨前線を北に押し上げないためという。
この現象は異常気象の原因とされ、昨年から2年連続は観測史上初とのこと。昔から、風が吹けば桶屋が儲かるという突飛な展開の話があるが、前者は科学的根拠に基づいている。気は緩められない。
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