ふなやんの日々是好日


【口上】
  我が輩は、見ての通りの猫である。あの文豪の作品に登場する猫に倣わずとも、名前はまだない。勝手に住み着いた家の主は食い物をくれても、名前など付ける気配は毛頭ないようだ。
 ここに住まいをいたして、様子はいろいろ変わった。なんでも2007年夏、一帯の石見銀山遺跡とやらが、すったもんだの挙句、日本では14番目という世界遺産に選ばれたとか。難しいことはよく分からんが、人間どもがそう騒いでおった。
 やがて秋になると、家の前を観光客で満員のバスが行ったり来たり。ずっと昔、銀を掘り出した穴倉の見物だそうだ。我が輩はネズミを追いかけて、薄暗い穴によく飛び込むが、人間もそんな場所が好きだったとは意外である。
 そうこうするうち、今度はバスの騒音や排気ガスという、ネコの頭にはちんぷんかんぷんの環境問題というものが持ち上がった。確かに、のんびり昼寝もままならぬ。ここにも山の神さまがいるのだろう。ある朝、でっかい岩が道を塞いでいた。
 以来、我が輩の目の前からバスの往来は途絶えたままだ。きょうも静かに日が暮れる。晩飯も食ったし、後は寝るだけ。ありがたや、ありがたや。(
島根県大田市にて) 

【人間も一言】バスによる環境問題(排気ガス・騒音・振動)は、急増した観光客のために、元からあった路線バスの運行を大幅に増便したために起こりました。この落岩事故を契機とし、地元自治会の要望を受ける形で、2008年10月から坑道(龍源寺間歩)の見学に向かう路線バスの運行は全面廃止になりました。 

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    2017-06-28 09:24:20 | ふなやんの日々是好日

真昼のトワイライトエキスプレス


山陰と山陽の各地域を周遊する豪華寝台列車、トワイライトエキスプレス瑞風(みずかぜ)が運行を開始しました。
一番列車は6月17日、大阪から京都を経由し下関に向かう山陰コースの下り。
残念ながら、この下り列車は、トワイライト(夜明け前の薄明かり)どころか、真っ暗な時間帯に当方お好みの撮影ポイントを通過するので、翌々日の折り返しとなる下関発の上り列車を待ちました。
19日14時25分53秒の真昼間、鋭い汽笛と共に、10両編成の列車が島根県大田市五十猛町の海沿いを通過して行きました。
乗車料金は、お二人様一泊二日でツイン54万円、スイート150万円。食堂車へはネクタイと上着着用のこと、だそうで、お高いのは値段だけではなさそうです。
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プロフィール

●なまえ…船津健一●住んでるところ…2005年春、会社の人事異動で神戸市から島根県へ。4年後、定年退職するも引き続き島根に在住。自宅は神戸市中央区山本通にあり、気が向くと帰省するという二地域居住中●飼っている動物…ワンが1(英語で発音してください)
●好きな食べ物…しまね和牛、どんちっちノドグロ(の干物)、蕎麦、鮨、カツ丼、餃子、納豆、自分で作った、カレーと焼き飯とパスタとオムライス●仕事…フォトエッセイスト/日本写真家協会会員







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