2018年2月のエントリー
2018-02-07 10:17:30 | なっちゃんの日々是好日
霧と光が描く一瞬の絵画
写真とは、詰まるところ、偶然の重なりによる産物である。とは、長い間これを飯の種にしてきた経験則だ。デジタルカメラの性能は上がり、失敗する心配はほぼなくなった。
だが、たまに「もうちょっと柔らかい絵画のような描写にならんかいな」と、天邪鬼(あまのじゃく)な思いにとらわれることがある。
——前方を乳白色で覆い隠していた霧が、ゆっくり流れ始めた。ぼんやりと、見えつ隠れつする田園風景(島根県邑南町)に光が差した。
日頃の心がけでも、ましてや自分の腕でもない。霧と光が描く一瞬の絵画。その時その場に立つ偶然を享受しているに過ぎない。
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