2011年3月のエントリー
次のエントリー > 最初のエントリー >> |
お湯の里にも「忘れ雪」
いい言葉に出会った。「忘れ雪」。その冬の最後に降る雪のことである。名残の雪、ともいう。
先週の木曜朝、その忘れ雪(おそらく)が降り積もった。全国的な積雪だったらしい。春の雪はふんわりと柔らかい。木々や家々の屋根に積もった雪が、真綿を敷いたように見える。
世界遺産エリアに湧く温泉津(ゆ・の・つ)温泉(大田市温泉津町)へ向かった。JR温泉津駅がある小浜地区は、温泉街への玄関口。昔ながらの商店街や居並ぶ古民家、風情ある造り酒屋が来訪者を迎える。
この一帯を見下ろす高台に登った。永久(と・わ)の眠りに付いたご先祖様たちが町を見守っている。酒蔵そのものは山陰になって見えないが、米を蒸す湯気が屋根からもうもうと立ち上る。朽ちかけた造船所の建物はこの町の一こまの歴史だろう。
朝の静寂を破って、列車のディーゼル音が響いてきた。朱の車両が、雪のキャンバスに鮮やかな線を引いて谷間に去って行った。
JR温泉津駅を発車し浜田方面(右方向)に向かう山陰線の普通列車=島根県大田市温泉津町で
コメント(5件)
コメント投稿美しい温泉津温泉の写真を有難うございます。
西田が故郷の私には、温泉津は格段の思い出があります。
昔は、栄えた街でした。
特に、秋のえびす講はにぎやかでした。
秋の稲刈とお米の収穫が終了した頃、苦しい労働を終了した喜びと冬支度のために、地域の人たちが皆出て、ニコニコ顔で買い物やお店を見て楽しんだ甘い思い出がたくさんです。
あの頃は、家には爺さんも、婆さんも、父親も母親も弟も妹もいて、家も、また、温泉津の街もにぎやかでした。
今は、皆いなくなった。寂しい限りであるが、いつの間にか、自分も爺さんになってしまっている。
しかし、郷里の美しい町並みや甘いにおいはあの頃のままである。
絶対に西田に帰ろう。
有難うふなやんさん。
ご返事ありがとうございます。はい、仁摩町には12年ほどいました。自転車であちこち歩き回りましたので、ふなやんさんのブログは大変懐かしく拝見させて貰いました。写真のあちこちが思い出のところです。
現在は、神奈川に戻ってきています。のがわやの水琴窟はどうでしたか?現在調子が悪いようで、地元の青年に診て貰っています。
これからも楽しく見せて頂きますので、情報発信してください!
シワ様
コメントありがとうございます。水琴窟に豆腐の手作りのお話し、たいへん興味を持って読ませていただきました。
「ふなやんの日々是好日」は月2回のペースで、毎日新聞島根面にも掲載されております。
旅館「のがわや」さんは、一昨年の暮れに東京から大田市に撮影旅行でやってきた写真愛好家グループ十数人の宿として利用させてもらいました。シワ様のコメントの文面から拝察するに、現在は大田市に居住されていないようにも思えましたが、いかがでしょうか。
温泉津、仁摩、大森とよく歩かれていますね。懐かしく見せて頂いています。
温泉津は大変お世話になったところです。旅館ますや、のがわやそして温泉津の玄関口小川スーパー。両旅館には水琴窟も作り楽しんで頂いています。
小川商店のおばあちゃん元気かな、、、豆腐を食べる会のイベントもおばあちゃんを中心に、私が作った豆腐でますやの板前さんに料理して貰らい40に位の方が集まり楽しみました。
温泉津に行かれたら私のことをお話しくださり華を咲かせてください。
温泉津、大森とあちこちお歩きですね。
温泉津は私も大変お世話になったところです。旅館ますや、のがわやそして温泉津町の門番ともいえる小川スーパーなどなど。ますややのがわやには水琴窟を作って喜んでもらっています。のがわやのおばあちゃん、元気かな?豆腐を食べる会などのイベントもやったしね。。。また温泉津へ行かれたときには私のことをお話しくだされば華が咲くとおもいます。@シワ
次のエントリー > 最初のエントリー >> |