一度は見たいＳＬ重連運転

　今年（2009年）の夏も、ＳＬやまぐち号の重連運転が８月９日から１５日までありました。普段、貴婦人の愛称を持つＣ５７が引っ張っているのですが、この期間だけ、ポニーことＣ５６が特別参加します。
　新山口駅と島根県・津和野駅の間を、３月末から１１月末まで土日祝日の運行。期間中は、全国のＳＬファンがカメラやビデオを持って各撮影ポイントで待機します。でも、重連運転の時はその数が何倍にも増えるそうです。
　縁あって、島根に住んでいる身。この地の利を活かさなくて何とするというわけで、今夏、初めての撮影へ。
　ま、いきなり行ってベストアングルなんか簡単に見つかるものではなし、ここは定番ポイントの一つ「返しの白井」＝津和野町＝へ。
　まぁ、いるわいるわ、三脚を立ててスタンバイしているファン。その数、５０人は下りません。現場に漂う少し殺気だった緊張感は、報道の現場で各社カメラマンと競い合ったずっと若い頃を思い出して懐かしかったです。
　２台のSLが引っ張る重連運転ですから、あまり正面方向に寄ってしまうとＳＬが重なって弱くなってしまいます。今回はオーソドックスなポジションから撮影しました。

　でも、後ろにつながる数台の客車の量感を表現するには、もう少し高めの位置が欲しいところ。
来年の夏は、この同じ場所で、高め狙いで撮ってみたいな、と。
　もしも、ハスキーハイボーイの足を全部引っ張りだし、エレベーターも目一杯上げて、レリーズ持って大脚立に乗ってるおっさんを見かけることがあったとしたら、それは多分わたしです。