2010年12月のエントリー
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2010-12-08 06:55:22 | なっちゃんの日々是好日
夜の停車場
「夜目遠目傘の内」という言葉があるが、人間同様、風景も昼と夜では印象がガラリと異なることがある。夜の停車場(駅というより、ちょっと古風にこう呼びたい)も、そうだ。
JR山陰線仁万駅(島根県大田市仁摩町)。列車同士がすれ違うために待ち合わせる。午後9時18分、先に入線し停車していた米子行き快速が、後から入ってきた益田行き普通と同時に発車する。
闇に包まれた停車場が、水銀灯と列車の車内灯にほの暗く浮かんでいた。 その風景に、昭和40年代半ばにヒットした「終着駅」の歌詞(千家和也作詞)が重なった。
落ち葉の舞い散る停車場は
悲しい女の吹きだまり
だから今日もひとり明日もひとり
涙を捨てにくる
列車が去り、暗くなった停車場を今度は静寂が包んだ。
見慣れた駅の風景も、夜になると印象をがらりと変える=島根県大田市のJR山陰線仁万駅で
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