春が来た！鉄道のある風景シリーズ・島根県大田市静間町

島根県大田市静間町で
 
　　４月に入った初日、気温はぐんぐん上がり、当地（島根県大田市）では、むしろ暑いほど。気象庁の観測データは、松江で最高気温20・３度を記録。ところが、この日の最低気温は２・７度で、まるでジェットコースターばりの上がったり下がったりである。
　普段はあまり利用しないＪＲの列車に揺られ、何気なく外を眺めていると、線路脇から鮮やかな黄色がいきなり目に飛び込んできた。車窓いっぱいの菜の花畑。その唐突さに、「おお！」と（心の中）で歓声を上げてしまった。
　後日、今度は見当付けて車で出動。山陰線の静間駅―大田市駅間で、列車が静間駅を離れ、ものの４００メートルほど進行した左手だ。
　地元の住民らが３年前、休耕田に植えた。農村の景観維持ということだが、その狙いは見事に的中。昨年からは、イベント満載の「菜の花まつり」も始めた。そういえば、今月８日は、お釈迦様の生誕を祝う花まつり（灌仏会＝かん・ぶつ・え）。
　さ、春が来た、と声に出そう。